お山の教室

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「お山の教室」第142回
『山岳映画の楽しみ Part4』

開催月日:2024年4月9日(火) 13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:茂木実さん(SES山岳映画サロン 代表)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:28名
受講料:700円(当日受付でお支払いください)

 

レポート

茂木実さんは55年も続くSES映画サロンの代表で「お山の教室」の常連講師でもあり、この「山岳映画シリーズ」も4回目となります。今回も楽しく魅力的な画像をたくさん用意してくださいました。

まずは茂木さんのお仲間の近藤さんが登場。「撮りためた膨大なスチール写真をどうするか」ということで、パソコンの編集ソフトを活用した実例を披露してくださいました。「南郷山から幕山」山行を実例に、静止画を素材にしながら編集ソフトの活用で、音楽を入れたり自在にパンしたりズームしたりで動画と遜色のない作品に仕上がっています。

次は「低山・大平山」山中湖北岸の大平山での一日をまとめた動画です。
高速道路からの雄大な富士山からスタートする内容で、期待感は高まります。標高差300mの登りですが、雪山気分を味わいながらの時間で、山頂直前からの歩きながらの画像は見事でした。大平山の山頂のスカイラインの向こうに富士の山体がせり上がってきます。素晴らしい演出でした。

画像はいったんお休みし、茂木さんのもうひとつの売り、「妄想登山」のお話です。木花咲耶姫(このはさくやひめ)を絡めた富士山と八ヶ岳のケンカの話は茂木さんの妄想とは思えないほどエピソード満載の設定でした。

次は「冬山に憧れて・八ヶ岳」。3月の八ヶ岳に美濃戸から入山し、あえて主稜は目指さず、その眺めを堪能できる場所を紹介します。まずは赤岳鉱泉から少し登った中山展望台。横岳西壁が目前です。更に標高を上げ、中岳へ。ここまでくると赤岳・阿弥陀岳は眼前ですが、権現岳も見事。美しい画像は臨場感満点です。茂木さんは日没のタイミングで再び小屋を出ます。目にしたのは夕日に染まる横岳西壁。大同心、小同心も紅に染まり、参加者からは「加工したんですか?」の声が挙がるほど。素晴らしいアーベントロートを撮影できた代償は、山小屋スタッフからの大目玉だったそうです。

最後は「沼津アルプス」。静岡県沼津に連なる大平山から鷲頭山、徳倉山は「沼津アルプスと呼ばれます。各地に「〇〇アルプス」と呼ばれる連山はありますが、この沼津アルプスは特別。何故なら300mを少し超える山々ですがその配置が前穂から奥穂、北穂のそれと瓜二つだというのです。すべてのピークを穂高連峰になぞらえて歩き、最高峰の鷲頭山を奥穂と見なして出会ったハイカーにも得意げに説明するメンバーは遊び心たっぷりです。「ここから見た飛騨側、新穂高温泉は駿河湾の海中でした。」には笑いました。新しい視点で新しい山の楽しみ方を伝授してもらった、愉快な時間でした。

講師の茂木さん、ありがとうございました。

 

会場案内

板橋区ハイライフプラザ

地図

JR埼京線「板橋」駅西口より徒歩1分
都営地下鉄三田線「新板橋」駅A2・A3出口より徒歩3分
東武東上線「下板橋」駅より徒歩7分

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