開催月日:2022年11月14日(月)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:佐藤寛さん(ペンションピュア ご主人)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:30名
受講料:700円(当日受付でお支払いください)
参加者:15名
主な内容
信越トレイルと信越トレイルクラブの概要・歴史から話が始まった。
2000年頃にスキーが衰退した時期があった。その中で加藤則芳さんたちがこれからのスキーに代わる健康志向の地元おこしということで道の整備に入り、総延長50キロを超えるトレッキングコースを整備した。そんな活動していたら飯山市長の小山邦武が、きれいなブナ林を皆さんに歩いていただけないかと考え、やるからにはきちっとやろうと周囲を説得し、何年もかかって信越トレイルを立ち上げた。
2004年の立ち上げ時は牧峠までの50キロだったが、現在は後半のセクション5とセクション6もつないで80キロを歩くようになっている。特に5と6のセクションは道標がしっかりしていると評判がよく、お勧めである。
ひき続いてはメインテーマである信越トレイルのコースである。
信越トレイルは豪雪地帯にあり、雪の降らない時期が短いのが特徴である。そのため信越トレイルを歩けるのは、6月中・下旬から11月初旬までで、今年は11月9日から歩けなくなっている。6月に入ったら大丈夫だろう思ってやってくる人もいるがそれは間違い。とにかく残雪の量が違う。
また、信越トレイルには昨年、雨水山のセクション7から苗場山山頂をゴールとするセクション10までのコースが新しく加わり、80キロから110キロに延伸した。
信越トレイルは季節を変えて2回~3回に分けて歩くのがいい。もしできれば1日1セクションがおすすめ。各セクションの距離は10キロから12キロ所要時間は6時間くらいなので、ちょうど1日で歩くのに良い距離である。
信越トレイルには駅から宿、各コースまで送り迎えをしてくれる協力宿がある。歩きたい場合は協力宿を探してコンタクトをとることが必要。ただ、セクション7から10まではコース上に宿があるためその必要がない。
歩く場合の注意事項は、通常の登山と同じ装備が必要だということ、豪雪地帯なので土砂崩れが多いこと、変わりやすい天候、コース上の蜂、蛇やマダニ、ウルシなどへの対応など。入山届を奨励しているが、宿に名簿を提出したりすれば把握できるので絶対ではない。
そして各セクションの解説。
新しいセクション7からは、セクション6までとは別に東京方面からだと越後湯沢方面からくるのが便利。
また、今後、さらに笹ヶ峰~雨飾山までトレイルを延伸する構想がある。
話が終わった後は質問タイム。クマのこと、整備のこと、宿と歩き方のこと、さらに茶屋池、野々海峠~深坂峠の黄葉、新緑、野々海池の水芭蕉の美しさなどが語られた。
信越トレイルに明日にでも行きたくなるような、魅力にあふれた2時間だった。
JR埼京線「板橋」駅西口より徒歩1分
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