開催月日:2022年9月21日(水)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:小口治さん(日本山岳会会員・(台湾)中華民国山岳協会会員・(台湾)野虎登山隊隊員)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:30名
受講料:700円(当日受付でお支払いください)
今回の講師は、日本山岳会会員、(台湾)中華民国山岳協会会員、且つ、(台湾)野虎登山隊隊員でもあり現地の登山事情や世情にも詳しい小口さんにお願いいたしました。
ご自身で撮影された写真を見ながら、前半は登山関係の話・後半は街の暮らしの話という順序で進めました。
初めに、台湾は日本の統治時代が50年近くあり日本政府がインフラ整備等に力を注いだから、今の発展の礎があると。又、日本から台湾へ向かう時は偏西風(時速300㎞位)の影響で一時間くらい余計に時間がかかると、その反面帰りは一時間くらい早く着くとも話された。面積は九州と同じくらいであるが、3000メートル級の山が258座あります。
台湾中華民国山岳協会は2004年に『五岳(玉山・雪山・秀姑巒山・南湖大山・北大武山)三尖(中央尖山・大覇尖山・尖山)』を発表し、今までの五岳賞を廃止し新たに五岳三尖賞を設置した。その選定を百岳クラブに委任した。日本人の中にも五岳を完登した人が相当居る。日本に百名山がある様に台湾にも百岳という百名山がある。先にも話したが台湾には3000m級の山が258座あり五岳完登者にさらなる宿題を与えた。1970年に百岳が選定され百岳クラブを設置した。百岳を完登したものを正会員、30岳・50岳・80岳を完登したものを準会員として認め、クラブの活動に参加できることとしている。正会員は247名で早い人で2年、遅い人で18年で完登している。百岳は中央山脈に70座、玉山山脈に11座、雪山山脈に19座ある。
台湾の登山は許可制(1回の枠が90名でそのうち外国人は24名)になっており抽選で決まります。登山を希望する人は遅くとも入山の45日前までに郵便、e-mail、のいずれかで登山計画書、参加者名簿、パスポートの写しを中華民国山岳協会に送る必要がある。
シーズンを外した3月、9月頃が当たりやすいのではないか。又、台湾にもポーターがいて50kg位は背負うので大変助かりです。
街の暮らしについては、毎年3月に玉山祭があり原住民の踊りが行われる。朝の公園では太極拳、ダンス、ジャングルジム等で体を動かしている。バスの運転席の後ろには乗車前の飲酒検査合格証が提示されている。神社には絵馬のような物がある、路上での葬式、春節の話、料理の話、屋台、果物、朝市の様子、鉄道は島を一周しており車両は日本、台湾の水は生で飲まないほうが良い等話は尽きなかった。
講師の小口さん貴重なお話しを有難うございました。
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