開催月日:2022年06月14日(火)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:神崎忠男さん(元日本山岳協会会長、日本山岳会永年会員)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:30名
受講料:700円(当日受付でお支払いください)
まずは机上登山と銘打って「登山3づ尽くし」を皆で考えた。登山の3体系(卓越登山・健康登山・〇〇登山)〇〇に入るものを各人が考える。例えば競技登山。リーダーの3原則(計画の把握・準備の周到・〇〇)判断力。安全登山の3つの心得用語(事故と弁当は自分持ち・昔の体力過去のもの・〇〇)命を大切に。登山界の3つのお化け(高齢化・国際化・〇〇)情報化などと20題出され、講師と受講者の距離が近づいた。
次に、日本の登山界と組織の歴史を解説した。日本山岳会、日本山岳協会、日本勤労者山岳連盟、日本ヒマラヤ協会、HAT-J、日本山岳ガイド協会、日本山岳文化協会、そして現代は無所属登山者が増えている。
「登山のあけぼの」と題し、1786年モンブラン~26年間懸賞金300フランを受け取る者が現れなかったこと、案内人の嘘が100年後に登頂時に望遠鏡で見ながらのスケッチした人の日誌から判明したこと。1865年マッターホルン~下山時のザイル切断。1953年エベレストの初登頂とその秘話が紹介された。
日本の登山界について、アジア山岳連盟の設立時の裏話を紹介し、その後国際化に後れを取っている現状を指摘された。東京オリンピックを期にスポーツクライミングが強化された。
「地球の三つのおへそ」として、北極点、南極点、エベレストを上げ、到達一番乗りを目指したアムンゼン、スコット、白瀬中尉等の話。そして、人は冒険家というが私は探検家だと自負していた植村直己氏との交流話が聞けた。
ご自身は1970年エベレストで滑落転倒、1980年チョモランマでの心筋梗塞を経験し、体力、生きる力、精神力がピークの30代から80代となり、人生の危険水域に入っているとの認識だが、「強く生きると考えるな、弱い生き方をしないように考えよう」と向き合っていると。
登山者は
①登山界の一員としての自覚
②登山界を理解する気持ち
③登山者気質(かたぎ)を持つ
ことが大切だと強調され、「自然を大切に、仲間を大切に、生命を大切に」登山を謳歌し楽しもうと結びました。神﨑さん、実体験に基づく貴重な話をありがとうございました。
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