開催月日:2022年04月19日(火)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:鳥羽健次さん(「鳥羽健次の山歩き」著者)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:30名
受講料:700円(当日受付でお支払いください)
今回は、新ハイキング社から「鳥羽健次の山歩き」として自費出版された、著者の鳥羽健次さんを招いて実施された。
茨城県の最高峰は八溝山1022mである。山の高さが低いので山と人の距離の近い里山が多い。今回は、画像でその魅力が語られた。
①八溝山(691号)は茨城県・福島県境の山で日本三百名山で三兆二展望台がある。
②栄蔵室(745号)は一等三角点を有し県内の最高峰で、アプローチの花園溪谷、猿ケ城溪谷は溪谷歩き、新緑と紅葉の名所。栄蔵室という漁師の室「小屋」に起因している山名である。
③高見山(726号)は好展望地があり、桜見物を兼ねた登山に向いている。
④太郎山(709号)の山頂は好展望で、袋田からの道の脇に水戸黄門命名の「秀明水」なる水場がある。
⑤生瀬富士(638号)は奥久慈で人気の袋田の滝を上から見ることが出来るルートもある。
⑥鷲ノ巣山(699号)は久慈川に挟まれて位置し、麓から崖や稜線の眺めの良好な山である。
⑦竜神狭(611号)は竜神川ダムの建設等で観光地化が進むも、奥竜神は沢歩きを楽しめる秘溪である。
⑧里見富士(688号)は地元民の愛する里山で、麓の薄葉沢に遊歩道、上流に「笠石」がある。里川沿いには猿がケヤキに喰われているように見える「猿喰のケヤキ」がある。
⑨堅破山(590号)は、頂上近くに太刀で割った多様に見える巨岩の「太刀割石」があり、「茨城」の語源となった山岳信仰の山である。
⑩土岳(685号)は、展望のある緩やかな円丘の頂上を持つ山です。花貫渓谷との組合せで茨城の観光名所の上位に位置しています。
茨城県には日本百名山の筑波山もあるが今回は、紹介が無かった。茨城には各県に有るような茨城百山のようなガイド本は無いが、山と溪谷社が出している「分県登山ガイド」 はある。しかし、知名度が高い山のみが山ではない。今回は、説明する山の位置関係を示す地図が資料に無かったのは残念であった。紹介された山は、アプローチの大変な山が多 かったが、単なるピークハントだけではなく、山を含む自然と地域、人間との関わりを知ることが里山を含む山歩きのベースであることを再認識した講演であった。
講師の鳥羽さんありがとうございました。
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