開催月日:2021年8月19日(木)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:鮫島員義さん(新ハイキングクラブ前会長)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:15名
受講料:700円(当日受付でお支払いください、リモートは申込み時にクレジットカード決済)
NHK大河ドラマ「晴天を衝け」や新10,000円札で話題の渋沢栄一が青年期に住んでいた深谷や東京界隈のゆかりの地をめぐるハイキングの魅力を鮫島さんが紹介。氏は渋沢栄一の曾孫でもあり、昨年5月にミネルヴァ書房から『はじめての渋沢栄一』を共同執筆。同書でも栄一ゆかりの地を紹介する項を担当・執筆した。更に、この講演をスタートとして埼玉支部合同での「渋沢栄一ハイキングシリーズ」9月から10回シリーズで実施予定。
今回は、新ハイキングクラブ前会長で渋沢研究会運営委員で渋沢栄一の曾孫に当たる鮫島さんを講師に招き、1万円札の肖像となり、NHK大河ドラマ「晴天を衝け」の主人公に取り上げられ、目下ブームと言えるような渋沢栄一の幼少期に過ごした深谷・深川・兜町・飛鳥山周辺の地を歩き、その息吹を感じる全10回のハイキング企画の紹介です。 はじめに、家系図による渋沢栄一と講師の関係の説明、大河ドラマに出演している人物等との関係の説明。そして、渋沢栄一が深谷市血洗島(天領地)の半農半商の藍玉で財をなした豪農に生れ育ち、青年期には討幕運動に参加、その後に徳川慶喜に仕官し、財政再建、人員増強に貢献。そして、徳川昭武に随行して訪欧し近代文明社会・合本主義に目覚める。
帰国後は、明治政府に仕官し改正係として各種の制度設計・富岡製糸場の設立に関わる。
33歳の時に大蔵省を退官し、第一国立銀行設立し総監役、頭取になる。そして、34歳で深川福住町に自宅を購入し12年間、その後、兜町の転居し13年間。61歳で王子飛鳥山を本邸とし30年間、69歳に際し銀行を除く殆どの会社・団体役員を辞任し91歳で永眠。
この間に500以上の会社・団体の設立に関与し広く社会に貢献している。
渋沢栄一は、最後まで学び続け、成長し続けた人生。成してきたことを誇ること無く、時々の世の為/人の為になることを冷静に優先づけてやり切った。これは、威張らない、尊大にならない、卑屈にならない。あきらめない。と言う信念のもと人夫々得意な分野の力量をよく見極めて、仕事を任せることができたのが大きな要因ではと思った。
又、隠棲後の徳川慶喜との付き合いや岩崎財閥の弥太郎氏とは最後まで相いれなかったこと、新ハイキング社を引き受けたいきさつ等面白い話が聞けた。
9月から始まる三木(第三木曜日実施)散歩を期待している人が多かったのも印象的であった。講師の鮫島さん興味深いお話し、ありがとうございました。