開催月日:2021年5月19日(水)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:宇田川友道さん(昭文社『山と高原地図』担当)
場所:板橋区ハイライフプラザ / リモート
定員:15名(リモートは50名)
受講料:700円(当日受付でお支払いください、リモートはクレジットカード決済)
ハイキングに欠かせないのが地図。新ハイでは国土地理院の1/2500の地形図を基に、地図読みをしながらあるくハイキングを推奨していますが、実際、多くの会員は昭文社の地図を併用していると思います。コースの概要を掴み、コースタイムを参考に計画を立てるときにピッタリの『山と高原地図』シリーズ。その発行の裏側にはどんなお話しが隠されているのでしょうか。情報収集や取材・調査、地図づくりの実際を昭文社の宇田川さんにお話ししていただきます。地図好きのみなさん、全員集合です!!
① 昭文社紹介
② 『山と高原地図』の歴史
③ 『山と高原地図』が出来上がるまで
④ これからの山岳地図
⑤ 質疑応答
新型コロナ対策で会場は定員の半分。初めてZOOMを使ったオンラインでの提供も同時に行いました。
1965年に昭文社が大阪に本社であったことから、「大山」、「六甲山」、「金剛山・岩湧山」、の3エリア(130円)から誕生した「山と高原地図」は、翌年には29エリアに伸長し、現在、北は「利尻・羅臼」から南は「屋久島・宮之浦岳」まで61エリアをカバーしています。
56年に及ぶベストセラーとなっていますが、その変遷を時代背景の影響、登山トレンドの変化と合わせて34才(ダルビッシュ有、レディガガと同世代)の宇田川友道編集長に解説していただきました。
1971年当時の「十和田湖・八甲田・奥入瀬」の調査執筆は三浦敬三(雄一郎の父)だそうです。1976年からユポ紙(耐水性、少し匂う)になり、1999年からフイルム印刷からコンピューター化され、2013年からアプリが出始め、現在はアプリ戦国時代、「山と高原地図ホーダイ」として提供しています。
現在の61エリアを71名の執筆者が担当しており、全国の執筆者との打ち合わせのための日帰り出張は若い宇田川さんをしてもハードだそうです。
質問の中で、コースタイムが以前よりはゆっくりになっているが、「4,5人のグループで、一泊分の荷物を持ってのタイム」を基準にしているそうです。年間30万部が売れ、一番は「槍ヶ岳・穂高岳」。山座同定するには周辺図が広域でないとの意見も出ました。新たなエリアも考えているがそれは秘密?でした。
我々の必需品である地図、これからはアプリと共存で活用していくようになりそうです
講師の宇田川さん、オンラインのお世話をして頂いた(株)meguruの松本さんありがとうございました。