お山の教室

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「お山の教室」第102回
『登山靴とレインウエアの選び方と手入れ法』

開催月日:2020年12月22日(火)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:笹原芳樹さん(元カモシカスポーツ本店店長)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:30名(参加者:12名)
受講料:700円(当日受付でお支払いください)

 

主な内容

最近の登山用品の急速な進歩は目を見張るものがあります。最初は手探りでも何年か経験を重ね、「自分のスタイル」が確立されると「いつでも出かけられるから」を口実に服も装備も同じパターンの繰り返し、という方も多いかと思います。そこで今回は長年「カモシカスポーツ」の店長をされ、山道具の著作もお持ちの笹原芳樹さんをお招きし、登山靴とレインウェアを中心に最新の山道具情報を教えていただきます。なお、笹原さんの著作は新ハイキングクラブ4月号で紹介しました。当日は著作の頒布も予定しておりますので、4月号の記事もお読みになり、お申込みください。

1. 最近の登山用品の変化について
2. 最新登山靴の紹介と手入れ法
3. 最新レインウエアの紹介と手入れ法
4. そのほかの道具について
5. 質疑応答

 

レポート

今回の講師は登山用具電門店「カモシカスポーツ」の元店長、笹原さんで、氏は13年にも「お山の教室」で講師を務めている方で、今回は登山靴とレインウェアを中心に山道具についての最新情報をお聞きした。

登山靴は山登りの形態変化に対応することが大切で、登山歴が長くなると、山行によって靴を使い分けるようになる。登山靴はアルパイン用、トレッキング用、ウォーキング用の3種類に分類される。登山靴は①頑丈なこと②硬い突起物(岩、木の根など)に対するショック緩和機能③防水性の3つが求められる。この条件を満たす靴はアルパイン用のような高価格品が多いが、それらは概して平地は歩きにくい傾向がある。軽く、歩きやすい靴が中高年向きだが、コースの状況や装備重量、季節などを考慮する必要がある。

登山靴の購入にあたっては、専門店で試着の上、決定することが大事で、通販等の手段はリスクが大きい。また、最近はインソールの進歩も著しく、靴との一体感を高め、疲労を軽減する効果も期待できるので試す価値はあるだろう。

登山靴の手入れはインソールを抜き、乾燥させてからマニュアル参照の上、ワックスや防水の処理をする。

山の衣類は悪天候(雨、風、雪、寒冷等)時においても換気機能を有することが重要で、約40年前に雨具やヤッケの素材としてゴアテックスが登場した。現在はレインウェアの素材として多く使われ、通気性、透湿性と防水性、撥水性という相反する機能を兼ね備えている。

レインウェアは汚れると防水性、通気性の機能が低下するため、洗濯することが大切で、洗濯の仕方、洗濯後のメンテナンス(アイロンがけなど)についてはそれぞれ添付のマニュアルを参考にしていただきたい。登山靴もレインウェアも撥水性(水を弾く)の維持が手入れのポイントとなる。

今回は登山靴・レインウェアが中心の解説であったが、山道具店でのコンタクト、分からない点を聞くこと、購入時のマニュアル理解等の必要性を痛感した講演であった。

講師の笹原さん、ありがとうございました。

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