お山の教室

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「お山の教室」第100回
『アフターコロナの山登り・心構えと準備』

開催月日:2020年10月28日(水)13:30~15:30
講師:岩崎元朗さん(無名山塾主宰)
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:32名
受講料:700円

 

主な内容

1. 私の山登り遍歴
2. コロナ禍での登山
3. 今後の登山界展望
4. 質疑応答

 

レポート

講座の様子講座の様子

今回の依頼があったころには、新型コロナの影響がこれほど長く続くとは予想していなかった。もしかして「ウィズコロナになってしまうかもしれませんが、希望的に考えてアフターコロナのままで行きましょう」とお話ししていた。それでもまさかこれほどまでの大きな影響があり、今もって決定打となる対策が打てない状況が続くとは思っていなかった。

自分としても、海外向けツアー「地球を遠足」も含めて2月後半以降の出かける予定が全てなくなり、有効な手がない状況にある。このような状況は自分が山で飯を食い始めて以降、全く経験がなく初めて。

自分は1981年の終わりにそれまでに組織した「蒼山会」から「無名山塾」にして、登山教室や著述で飯が食えるようになってから初めて。当面は「自己責任」で対応し、安全な近場の低山を楽しむしかないように思う。最近奥武蔵に好みの山を見付けて、はまっている。

「無名山塾」を始めたころは、まだ有料でのガイド登山は日本で定着しておらず、定着に10年ほど掛ったが、自分はその先駆者だと自負している。

それまでの山は、先輩が後輩をヒマラヤ登山に行くときの歩荷メンバーにする目的で育成し、後輩は先輩が面倒を見て指導くれたことに対して労力提供で恩返しをする形態だった。自分も昭和山岳会などで、そのように指導を受け一人前になれた。現在はヒマラヤ登山も大部隊でアタックする形態でなくなり、先輩が後輩を育成する文化ではなくなったこともあって、商業ツアーが定着した。

中学生3年生の時に仲間との山登りの楽しさに目覚めて以来、高校・大学・社会人時代の楽しかった思い出の数々を語っていただいた。

70歳を超した頃から、若い頃に無理をしたことが響いてきたのかガタが来て、判断力も昔に比べて鈍くなった。75歳になり、ハードな山で高齢の参加者のリーダーを務めるのは無理だと自覚し、活動は卒業。「無名山塾」も主宰から顧問になった。

講演の最後は山の歌のプレゼント。また、「お山の教室」も100回とのことですが、地球を遠足も100回を達成。記念しての出版した本『岩崎元郎の地球を遠足』(山と渓谷社刊 ¥1,500)を本日の参加者全員にサプライズプレゼント!

レポートby鮫島員義

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