開催月日:2018年11月14日(水)13:30~15:30
講師:福永克夫さん(株式会社アライテント)
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:16名
①ツェルトとはなにか(ツェルトの歴史や特徴)
②ツェルトと他のアイテムとの比較・活用の工夫
③各社ツェルトの特徴解説
④ツェルトを体験しよう
⑥質疑応答
2017年の2月に第1回を実施した、ツェルト体験講座。前回が好評で、受講できなかった方も多かったため、2年弱の時間を空けて第2回を実施しました。
① 先ずはツェルトの歴史から。ツェルト(ZELT)はドイツ語でテントのこと。もとは非常用装備としてスタートしましたが日本では軽量テント、もしくはビバークアイテムとして独自の進化を遂げました。ツェルトは薄い一枚の布ですが、工夫することで様々な機能を発揮します。
② ツェルトは常備しないけれどレスキューシートは携帯している、という方は多いかと思います。どちらも一長一短がありますが、併用するのが良い、というお話でした。ただ、レスキューシートは一回使うと元の状態に戻すのは難しく、そのこともあってツェルトを買ってはみたものの袋から出していない、という方が多い実態も紹介されました。役立てるためには、まず袋から出し、張り綱をつけ、袋に戻す体験が大切です。袋も一回り大きめのスタッフバッグにすればストレスなく収納でき、入れた物は(フレキシブルなので)パッキングしやすく背当てや休憩時の座布団にもなる、というお話でした。さらに頭が出るサイズの換気口を持つタイプはポンチョの代わりになるし、緊急時に被るだけでも安心感が違う、ということです。
③ 次にアライテントだけでなく他の5社のツェルトのスペック一覧表をもとに、想定した使い方にはどの製品がふさわしいのか説明があり、緊急用なのかより居住性を求めるのかなどでいくつもの選択肢があることが分かりました。ちなみにゴアのテント・ツェルトは入手できなくなるそうです。
④ 福永さんにお持ちいただいたツェルトに、グループごと入ってみる体験をしました。参加者はその暖かさに驚き、一枚の布が生む安心感に感心している様子でした。会場の床に2~3人用のツェルトを(ポールやストックで)自立させ、入ってみる体験もしました。2~3人用ですが、8人が中で座れることがわかり、パーティーにひとつあると心強いことが実感できます。
★講座全体でツェルトの機能や魅力に触れることができ、持っているなら自宅庭やベランダなどで数時間だけでもビバーク体験をすることが大切、ということがしみじみ分かりました。
大満足の講演会でした。講師の福永さん ありがとうございました。