開催月日:2018年10月18日(木)13:30~15:30
講師:近藤雅幸さん(新ハイキング 山行リーダー)
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:22名
①山で使う地図の種類と特徴
②等高線について(実技)
③等高線から読める地形とは(実技)
④ベースプレートコンパスの使い方(実技)
⑥質疑応答
毎回好評を博していらっしゃる近藤雅幸さんによる地図読み講座スキルアップ編2回目(通算4回目)の講座です。
1回目、2回目の入門編の実施を得て、前回はさらに地図読みのレベルアップを目指し開講しましたが、この時都合で来られなかった方、会場の都合でお断りした方などのため、今回もこの回とほぼ同内容で実施しました。
① 使用する地図の種類(2万5千分の1の地形図、市販されている「山と高原」地図等)の特色やかかる時間のことなどを話されました。手軽に購入できよく利用されるS社の「山と…」の地図ですが、書き込みの字が多く広範囲の山々を1枚に記載されているため等高線が読みにくいこと、所要時間も歩く人によってかかる時間が違うなどメリット・デメリットがあるようです。地形の判断や周囲の状況(田んぼなのか畑なのか、広葉樹か針葉樹か)などを判断できる2万5千分の1の地形図を読み砕くことが大切だと教えていただきました。(ただし、古い地図は変わっている場合もあり)
② 地形図による等高線について…主曲線と計曲線があり、実際にどのように地形を読むか…ピーク(頂上)、尾根、谷、コル、峠など具体的に教えていただき、実際に書き込んでみました。
③ 次に隠れたピークの探し方や等高線から見える急な所や平らな所の見つけ方、標高の確認と地形図から示された地点がどのパターンか(尾根か谷か、巻き道か平坦地か、トラバース道や車道)地形図と実際その場所の写真を見て確認し、地図読みの面白さを学びました。
④ ここで各自持参したベースプレートコンパスを用い実際の使い方を学びました。コンパスは、その場所に行き、方角を確認し磁北線を合わせ、目指す道を探す。(特に分岐や踏み跡の薄いところなど)何度も繰り返して使い方をマスターすることが大切だと学びました。
いつもリーダーの後ろを何気なく歩いているのではなく、常に地図を片手に行く手と周りを見渡し、地形や生えている樹木までわかることで道迷いなどのリスクを避け、安心で安全な山行ができる地図読みの大切さと楽しさを学んだ充実の2時間でした。
近藤さん ありがとうございました。
なお、次回は受講者の熟練度などを鑑み、お山の教室「地図読み講座上級編」を2019年6月に開講予定です。皆さんお楽しみに!
◆実践編
上記講座を踏まえ10月21日(日曜日)地図読み講習山行が実施されました。(上野原・要害山周辺)
昨今雨は降らずともどんよりとした曇り空が多かったのですが、当日はすっきりで、半分ならぬ”全部。青い”秋空の下の山行になりました。参加者を2班に分け、持参した地形図とコンパスを首にぶら下げ出発。上り口から行く方向と周りの風景、高さなどを確認しながらゆっくり歩きました。「少し歩いてはコンパスを当てる」を繰り返し傾斜や枝道、谷の状況、また頂上からの山座同定など地図を読む楽しさを実感した山歩きでした。