開催月日:2017年10月23日(月)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:近藤雅幸さん(新ハイキングクラブ山行リーダー)
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:30名
①地図が読めるとどんないいことがあるか
②地図上のさまざまな地形について
③地図を使って現在地を特定
④尾根と谷がわかるようにしよう
⑤磁北線について
⑥ベースプレートコンパスを使ってみよう
昨年12月に実施した『やさしい地図読み入門』ですが、人気が高く、ほぼ同じ内容で再び実施となりました。今回も大変な人気で、お断りした方も多く、申し訳ありませんでした。(事務局では本企画をシリーズ化し、半年に1回程度のペースで実施しようと考えています。)講師は前回と同じく高円寺夜話会所属、本部山行のリーダーでもあり、本誌にガイドの寄稿もされ、日本山岳会でも同様の講座を持つ、近藤雅幸さんです。
当日は台風が本州を直撃し、通過した直後で、交通機関は朝から乱れに乱れ、講師の近藤さんも会場まで3時間かかる、という状況。しかし、申し込まれた方々はほぼ全員出席され、意欲満々です。残念ながら時間的に資料が間に合わず、二人に一部でスタートしました。
内容は前回と同様、演習中心です。地図が読めるとどんなに便利か、どんなに楽しいかのお話があり、地形がイメージできるようになると、机上登山も可能とのことでした。等高線の解説、尾根と谷の特徴とその区別、隠れピークの認識、ピークの標高を読み取るなど一枚の地形図を材料に、いろいろなことが学べます。演習を通して、地形と方向と距離という三つの要素を把握する力を向上させること、イコール地図読みなんだな、とつかめてきました。
最後に会場の板橋ハイライフプラザ周辺の2.5万図が配られ、ベースプレートコンパスの入門をしました。熱心な顔つきでコンパスをおなかに当てている姿から、参加者の意欲が伝わってきます。地形図と方位を合わせ、頭の中で俯瞰すると、「この通り、板橋駅はあっちだよ!」と納得の声が上がります。
週末に計画された実践講座(上野原・峰山)の参加希望者受付もあり、15名ほどがあっという間に集まりました。「地図が読める」という技術は山に入るすべての人が身に付けておくべきものです。スキルアップすればするだけ、安全確保に直結します。こういう講座をきっかけに日常から(自宅にいても)地図に親しみ、スキルアップを心がけることが重要なんだと、改めて実感しました。講師の近藤さん、ありがとうございました。次回は2018年4月に実施の予定です。