お山の教室

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「お山の教室」第50回 『「山の日」ってなあに?何するの?』

開催月日:2016年8月18日(木)18:00~
講師:成川隆顕さん(日本山岳会)
場所:板橋区ハイライフプラザ
定員:30名

 

 

主な内容

1) 8月11日の山の日制定に至った経緯
2) 「山の日」の意味を考える
3) 関係・協力を期待する分野、団体など
4) これから「山の日」に何をしようとしているのか?何をしたいのか?
5) 新ハイキングクラブメンバーへの期待・要望

 

 

レポート

今回の会場は講師を囲んだ円卓方式。講師の成川顕隆さんから「みなさんの声を聴きながら進めましょう」との提案でお互いにみなさんの顔を見ながら始まりました。
鮫島会長から「お山の教室」も記念すべき第50回を迎え、テーマを何にするか相談の結果、ちょうど第1回の山の日の直後であり、これをテーマに取り上げるのが意義深いと考えたものです。「山の日」設定にこれまで中心メンバーとして推進されてきた日本山岳会の成川さんにお越しいただいたとのご紹介をさせていただきました。

成川さんご自身の自己紹介をしていただき、今年初めての8月11日の「山の日」を迎えられたが、むしろこれからいかにして『山の日』という祝日を、意味のある日にしていくかが課題だと考えているとのお話があった。
その後、出席者4~5人ずつ自己紹介を兼ねて一人一人の山への思いを語り、それを受けて成川さんにお話しいただく、とのやり方で進められた。
成川さんご自身が「山の日」設定の運動を9年間携わっていく中で、より広い視点から山や「山の日」を考えるようになった。昭和35年に初めて「山の日」設定の提案がなされて以来のこれまでの経緯を資料に基づき振り返り、中心となってきた日本山岳会の動きが未踏峰を目指すピークハントという“点”→日本の分水嶺をリレー踏破する“線”→山の日推進運動という“面“の動きへと広がりを持つようになった。とのお話をしていただいた。また、山の日が、山歩きをする人だけのものでないことを強調された。
この意味からも、今年の「山の日」記念全国大会記念式典における皇太子殿下のご挨拶と安倍首相のメッセージの資料を紹介された。「政府としても、国内外に日本の山の多様な魅力を発信し、先人から受け継いできた国民全体の財産として、次世代にしっかりと引き継いでいく決意です」との総理メッセージは、政府からの約束としてしっかりと受け止めたいとの紹介であった。残念ながら、これらは主要メディアが取り上げてくれなかったとのことで、これから私たちも一緒になって発信し続けていきたい。
海の日と山の日を祝日として持つ国は他にない。山にも海にもその恩恵に感謝し、親しく近しい関係を持つ文化を持っていることは、日本が世界に誇れることだと考える。
数々の資料をご持参いただき、一つ一つ的確に、丁寧にご説明いただきました。

(文責:係の鮫島員義)

「山を考える」パンフレット

 

 

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