お山の教室

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「お山の教室」第32回 『札所めぐり入門』

開催月日:2015/2/23(月)13:30~16:00
受講料:500円
講師:武田耕一氏(四国お遍路公式先達・新ハイ 陽光支部長)
場所:板橋区ハイライフプラザ(JR埼京線板橋駅から徒歩1分)
定員:30名

主な内容

まずは四国の人々とのふれあいや大師信仰のエピソードを交え、武田講師の自己紹介からスタートしました。ご自身が体験された、四国八十八ヶ所お遍路の実際と、その後先達の資格を取るまでの内容を具体例を交えてユーモアたっぷりにお話いただき、参加者と講師の溝もすっかりなくなって会場が一体となりました。
特に、武田講師が先達姿(白衣・遍路笠・おいずる・ズタ袋・金剛杖・先達杖・お数珠)となり、衣装などについて判りやすく説明をされた場面では、参加者全員がお遍路者になった雰囲気で拝聴しました。
また、千手札の貼り方をご自作の道具で実演いただくと、参加者は神社仏閣の天井や柱の最上部に貼られたお札を思い出し、一人で簡単にしかも50年は保つ、という今まで知らなかった貼り方の実際に全員が納得の表情でした。
最後にお参りの順序、作法など、巡拝の基本を教えて頂き、締めは先達姿の講師と記念写真を撮り、感謝の拍手でお開きとなりました。

基本事項やマナーを理解した上でお遍路すれば、対応して頂くお寺や地元の皆様とのつながりも深くなり、お遍路者自身も気持ちの良い達成感や喜びが得られる、ということを、たくさんの実例でご紹介いただいた、充実の時間でした。

レポート

昭和31年に江東支部に入られ、新ハイの先達でもある武田講師が、ご自分の山歩きから弘法大師信仰の四国八十八ヶ所のお遍路を体験し、先達の資格を取るまでのいきさつを面白く真摯に話してくださった。その中でも、「お寺の保証人が無いと先達の資格を取得できない」という取得の困難さを克服し、保証人と出会い、資格を取得するまでのお話が大変興味深かった。今回、難しい信仰の話なので居眠りが出るかと思ったが、全員が目を輝かせて未知の世界に入っていた。また、お遍路に関する衣装、必要品や資料もバッグ一杯用意され、それらの由来や、使い方、目的、保管の仕方まで説明して頂いた。今まで、漠然としていた信仰の世界を講話と資料で身近に感じることができ、全員が遍路の魅力を実感できた2時間だった。

世話人 松本記す

講座の様子

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