開催月日:2012/9/30(日) 13:30~
講師:小笠原敏子さん、井の頭地図読みの集まりの皆さん5名
場所:ハイライフプラザ板橋
人数:27名
配布資料:講習会の目次、2万5千図(与瀬)のコピー他
以上
最初に、山行における間隔を開けた時の道迷いの実例をあげ、地図読みの大切さを強調した。
2万5千(与瀬)の地図を参考に、尾根と谷、主曲線と計曲線、記号、磁針方位などを説明し、その後、磁北線をスケールを使って実際に引いみた。
コンパスの磁針、回すリング、進行方向などを説明し、コンパスを動かして見る。地図上の現在位置から目標地点まで、コンパスの側線を合わせ、地図上の北とコンパスの北を回すリングで合わせ、へその位置にしっかりとコンパスをあて、進行方向を決める。以上を時間をかけて、参加者が納得いくまで実践しました。
高度計やGPSの信頼性、「山と高原地図」と2万5千地形図の違い、基準点や送電線、便利な色々な地図の紹介など時間が足りないほどでした。
実践教室で、実際の地形と地図上の地形の違いを見れば、さらに地図読みに興味が沸き、地図読みの楽しみが深くなるでしょう。
尾根や谷を、地図上に記入してみる。 |
地図上の細かなトレースの説明。 |
磁北線を記入してみる。 |
模型を使って、コンパスを動かしてみる |
地図を使ってコンパス上に進行方向を合わせる。 |
立ち上がって、おへその前にコンパスを置いて、進行方向を確かめる。 |
講座を始めるに先立って、受講者の皆さんがどんなことをご存知かを知りたくクイズをさせていただきます。楽しんで回答してください。
印刷用にPDFデータも用意しております。ご利用ください。
問題1
A.三角点 B.水準点 C.電子基準点 D.現地測量による標高点 E.写真測量による標高点
三角点は、山の頂上付近や見晴らしのよいところに設置され、経度、緯度が正確に求められ、一、二、三、四等の種類があり、全国に約100,000点設置されています。
水準点とは、全国の主な国道又は主要地方道に沿った約2kmごとに設置してあります。水準点には、基準、一、二、三等の種類があり、全国に約22,000点設置されています。
電子基準点は、GPS汎地球測位システム衛星からの電波を連続的に受信する新しい基準点として電子基準点が設置されています。全国の電子基準点の観測データは、常時接続回線等を通じて国土地理院(茨城県つくば市)に集められます。
電子基準点は、全国に約20km間隔で約1,200点設置されています。
問題2
A.JR線(複線以上)
B.JR線以外(複線以上)
C.地下鉄および地下式鉄道
D. 特殊鉄道 E.リフト等 F.路面の鉄道
G.建設中または運行休止中の鉄道(JR線)
H.建設中または運行休止中の鉄道(JR線以外)
問題3
A.4車線以上の道路 B.有料道路、料金所 C. 軽車道 D.
徒歩道 E.庭園路 F.石段
問題4
A.都府県界 B.郡市、東京都の区界 C.町村・政令市の区界 D.送電線
問題5
A.陸上のおう地 B.がけ C.岩 D.雨裂 E.せき F.滝 G.万年雪 H.砂れき地 I.湿地 J.採石地
問題6
A.主曲線 B. 計曲線 C.補助曲線
等高線には、主曲線、計曲線、第一次補助曲線、第二次補助曲線の5種類があり、これらの線は地図の縮尺に総じて一定の高度間隔で描かれることが決まっている。その基準となる線を主曲線とよび、主曲線は5
本ごとに太い実線で表され、これを計曲線とよぶ。主曲線では表現できない緩やかな地形を表現するには、破線の補助曲線(第一次補助曲線、第二次補助曲線)が用いられる。第一次補助曲線は---、第二次補助曲線は-------のように表し、それぞれ破線の間隔が異なる。またの2.5mの補助曲線には必ず数値が記入される。
20万分1地勢図 計曲線 500m 主曲線 100m
第一次補助曲線 50m 第二次補助曲線 25m
5万分1地形図 計曲線 100m 主曲線 20m
第一次補助曲線 10m 第二次補助曲線 5m
2万5千分1地形図 計曲線 50m
主曲線 10m 第一次補助曲線 5m 第二次補助曲線 2.5m
1万分1地形図(山地) 計曲線 20m 主曲線 4m 補助曲線 2m
1万分1地形図(平地、丘陵) 計曲線 10m 主曲線 2m 補助曲線 1m
問題7
A.電波塔 B.高塔 C.風車 D.老人ホーム E.
城跡 F.煙突 G.史跡・名勝・天然記念物 H.記念碑