読んで、登って、仲間ができる「新ハイキング」

新ハイキングクラブ 「お山の教室」

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「お山の教室」第74回
『山の花学』

開催月日:2018年8月24日(金)13:30~15:30
講師:内山裕さん(新ハイキング「花との出会い」執筆者)
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:36名

 

主な内容

①ご自身の生い立ち
②新ハイキングとの出会い
③高尾山を中心とした花の紹介
④質疑応答

 

レポート

ミドリニリンソウ(いろは道駐車場下) / ヒナスミレ(八王子城山林道) / カニノツメ(いしばしいり公園)

今回の講師、内山 裕先生は野草の権威で、『新ハイキング』誌上に「花との出会い」を連載されていた方です。「花との出会い」は、2005年1月号からスタートし、12年後の2016年まで続いた人気シリーズで、掲載回数は140回を越えます。内山先生が今まで撮り貯めた何万点もの写真(多くはフィルム写真)の中から近郊の山で見られる花を厳選し、デジタルデータに変換する作業をしてくださいました。人気の高尾山エリアを主対象にした、「山野草のお話」と言うことで、受講希望者が多く、急遽、広いBホールに会場を変更し、実施しました。

当日、内山先生には昼前から事務所においで頂き、画像資料の確認などの打ち合わせを行いましたが、本番では事務局持参のパソコンが運悪く、「更新プログラムインストール中」の状態になってしまいインストール終了を待たざるを得なくなってしまいました。その上、Bホールは(隣のCホールと併用でないと)マイク使用不可の場所のため、参加の皆さまにはご迷惑をお掛けしました。お話は終戦直後の、内山先生と新ハイキングの出会いからスタートしましたが、たくさんの映像資料と共に、先生が野草の世界に引き込まれていく時間を追体験することができ、今すぐにでも高尾山に飛んでいきたい思いに駆られました。

参加者はそれなりに野草に興味を持ち、知識もある方々ですが、「初めて見ました!」という種類がたくさんあり、興味深いものでした。特に、自然交配でできた新しい品種が次々と紹介され、参加者は忙しくメモしています。交雑新種にはエイザンスミレ×ナガバノスミレサイシン=フギレナガバノスミレサイシンのように長い名前のものもあれば、中には「まだ名前が付いていません」というものもありました。聞いたことのない難しい名前の連続の中に、蝶や動物の画像、お馴染みの野草の画像が入ると、何故かホッとしたり、西表島など、近郊とは別の生態系の野草が紹介されるとそれが講演の句読点になる、そんな感じがしました。

お話を伺って強く感じたのは、①自然の中で野草の品種は固定されたものではなく、(生き抜く戦略として)自然交配を繰り返し、生息域を確保しているんだな、と言うこと。 ②(特にランに顕著ですが)貴重種の自生がネットなどで広まるとアッと言う間に盗掘に遭う、という人間の身勝手さ。(中には自分が写真に撮ったあと、わざと茎を折っていく意地悪な行為も) ③古くから寺社の山林として大事にされ、暖帯林と温帯林の境界に位置する高尾山は、植物の宝庫だ、と改めて実感した。という三点です。内山先生、貴重なお話を、ありがとうございました。

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