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「お山の教室」第71回 『江戸城を歩いて再発見』

開催月日:2018年5月24日(木)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:萩原さちこさん
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:23名

 

主な内容

「歴女」や戦国武将人気に象徴されるように、今、歴史がきてます。そこで今回は『城メグリスト』を自称される萩原さちこさんをお招きし、江戸城の魅力をお話いただきます。2歳でお城の魅力にとりつかれた、という萩原さん。現在はフリーライターとして「わくわく城めぐり」や「城の科学」「江戸城の全貌」などたくさんの著作を世に送り出し、5本の新聞や雑誌の連載をかかえ、毎週のように講演や講座で全国を飛び回っている旬の人です。私たちにとっても身近な江戸城。萩原さんのお話を聞けば、「すぐに行って確かめたい!」って気分になること、請け合いです。

 

レポート

今回の講師、萩原さちこさんは、幼少時から城に魅せられ、現在は城郭ライターとして多数の著作を世に送り出し、それをベースに全国を講演、講座で飛び回っています。また、公益財団法人 日本城郭協会の理事も務めておられます。今回は身近な江戸城の魅力、秘密を中心にたっぷりとお話を聞くことができました。内容を紹介します。

講座の様子 講座の様子

1 城めぐりの魅力と視点

日本には各地に城(山にある山城、平地の城)があり、城めぐりは「歴史」「設計」「役割」「地形」「造形美」「建築」等、種々の観点からの楽しみ方がある。自分流の楽しみ方の発見がポイント。天守閣の残る城は全国で12か所。大きさ、デザイン、構造、築城時期、技術等、全要素が違い、同じものがない個性的な存在である。

2 江戸城築城の歴史的経緯

江戸城の前身は室町時代に太田道灌が築城。以降、北条氏の支配を経て1590年、徳川家康が関八州国替えとなり、用地の確保や水路の開削、生活用水の整備などの見通しを立てつつ1603年から本格的な築城に入り、三代家光の1636年まで継続された。

3 江戸城の築城方法とその特徴

江戸城は幕府の命令により全国の諸大名に負担させる「天下普請」による築城。当時の土木建築技術とマンパワーの結集により、最強の城となった。国家の中心としての権勢の誇示や軍事的機能も集約されている。

4 立地と地形の観点からの江戸城

武蔵野台地の突端の入り組んだ地形を巧みに利用した江戸城は、独創的な縄張り(設計)となっている。本丸、二の丸は谷を生かし、濠では水位の調節をする機能なども見られる。

5 江戸城と他の城との違い

江戸城は幕府の城にふさわしい設計と幕府の威光を示す建造物からなり、築城期間が長く、天下普請なので城内で技術の変遷(例えば、石垣の算木積みへの変化)を確認することができる。当時の高い技術力も見学のポイントとなる。

城めぐりを楽しむには、自分なりのテーマを持つことが大切とわかり、自己改革の必要性も痛感した有意義な講演会でした。

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