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新ハイキングクラブ 「お山の教室」

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「お山の教室」第68回 『登ってきました!エベレスト!』

開催月日:2018年2月22日(木)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:荒川勉さん(ICI石井スポーツ社長)
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:29名

 

主な内容

①エベレスト、ローツェ連続登頂の報告
②最新の登山用具の紹介
③質疑応答

 

レポート

講座の様子

今回の講師、荒川勉さんは、皆さまお馴染み、ICI石井スポーツの社長さんです。忙しいお立場ながら、昨年、2017年の5月にエベレストとローツェの連続登頂に成功され、大きな話題になりました。今回、新ハイリーダーの三宅紘子さん(三宅さんご自身もマッターホルンやモンブラン、ヒマラヤの5000m峰に登られているアルピニストです)の紹介で荒川さんを講師としてお招きすることができました。

豊富な画像資料を見ながら、お話が進みます。エベレスト街道からヤクやヤギが荷物を運び、ベースキャンプへ。ベースキャンプでの生活もスライドを見ながらその場にいるような臨場感です。氷の急斜面やクレバスの、良く目にする画像も次々と出てきます。設置されたアルミのはしごや張られたロープは、選ばれたシェルパが毎年張りなおすそうで、それらが入山料に反映されています。たどりついたサウスコルは強風が吹き荒れ、テントも張れず、そこにあった空きテントに避難したそう。ゴミだらけ、(テントやボンベ、食料のパック、遺体までも)片付けることもできない、正にデスゾーンだったそうです。

サウスコルで(「お山の教室」でも2回お世話になった)ヤマテンの猪熊さんに衛星電話をし、明後日の夕方以降なら風が収まる、と聞いて待機。酸素ボンベの残量を心配しながら頂上へは夜の9時過ぎにアタック開始したそうです。幸い、予想通り風も弱まり、無事登頂でき、頂上では四男坊から託された「志」のプレートを持って写真に収まる荒川さんでした。

エベレストのみならず、ローツェまでも登頂して無事生還した方は、さぞパワフルで、タフなイメージで押し出しも強いのかなと勝手に想像していましたが、静かで控えめな語り口で、どこにでもいる優しいお父さんでした。すごいことを成し遂げる方は器が違うのかもしれません。

講座の様子

美しくも恐ろしい画像をたくさん拝見した後は、最新の山道具の紹介がありました。これも驚きました。今のトレッキングシューズは中敷だけでなく、(購入時に)靴そのものを熱形成してユーザーの足に合ったものにできるそうです。更に、かいた汗を外に発散し戻さない素材のアンダー(汗冷えしない)や軽くストレッチ性のあるソフトシェルによる重ね着で、ほんの数年前の進化より更に快適になっているのがわかります。ファインポリゴンというダウンに替わる新素材のアウター(ほんとに軽いです)や自分の体温で温める(一見、シュラフカバーのような)寝袋など、登山用品の進化に目を見張りました。

ヒマラヤの高峰の世界と最新の登山用品の紹介、なんだか「お山の教室」2回分を体験できた感覚の充実した時間でした。講師の荒川勉さん、どうもありがとうございました。

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