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新ハイキングクラブ 「お山の教室」

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「お山の教室」第66回 『「ジオパーク」ってなあに?』

開催月日:2017年12月19日(火)13:30~15:30の予定(13:00~受付開始)
講師:吉田健一さん(ジオパーク秩父常席推進員)
場所:板橋区ハイライフプラザ
参加者:24名

 

主な内容

①ジオパークとは
②日本のジオパーク
③ジオパーク秩父について
④世界のジオパーク
⑤ジオパークの視点を行動に

 

レポート

講座の様子 講座の様子

実施60回を超えた「お山の教室」ですが、地学的分野は初めての開催となります。実行委員会でジオパークの案が協議された時は、実施する側としても認識が浅くまずはどなたを講師に、と考えましたが、真っ先に浮かんだのが“秩父”です。「地球の窓」といわれる長瀞を擁し、日本地学発祥の地と言われる秩父には、ジオパークを語る適任者がいるに違いない!ということで、巡り会えたのが吉田健一先生。正に適任者でした。吉田先生は長らく埼玉県の高校で教鞭を執られ、校長先生として退職後は埼玉県立総合教育センターの主任講師をお勤めで、NHK放送大学の講師もされています。

先ずは「ジオパーク」とは、の説明から入りました。日本ジオパークネットワークによると、「ダイナミックな地球の活動がよくわかる地質や景観が、大切に守られ、教育や持続可能な開発に活用されている地域」のことだそうです。それを前提に、日本各地のジオパークについて解説がありました。例えば、洞爺湖のジオパークは「変動する大地との共生」がテーマで、畑が火山と化した昭和新山を目の当たりにする、テーマが実感できる場所です。その他、島原半島ジオパークは雲仙普賢岳の噴火による熱風が吹き抜け、窓ガラスが全て吹き飛んだ姿をさらす大野木場小学校をあえて保存し、大地のエネルギーや自然の脅威を感じてもらう工夫がされているそうです。

多くの画像資料により、ジオパークとは何かが少しずつつかめてきました。そこで、秩父の登場です。秩父は盆地だということは皆さんご存知ですが、盆地を囲む東西では地質が異なることの説明があり、映像で納得。最近雲海ウオッチングで有名な蓑山(美の山)あたりは長瀞と同じ、薄くはがれやすい結晶片岩でなだらかですが、横瀬の二子山や武甲山あたりは硬いチャートや石灰岩で、山容も尖るというお話、秩父の気候は冬寒く、乾燥する「空凍み」(からっちみ)だそうで、つるし柿が名産、中津川地域に上昇してきたマグマにより、金・銀・鉄などの鉱石が産出し、戦前はおおいに賑わっていた、など、様々な視点からの解説がありました。中でも、熊野古道に三峰・雲取あたりと同じ地名があり、昔の修験僧などが、共通の景観を感じて命名したが、調べてみたら山体を構成する地層が同じものでつながっている事実があったというお話は興味深かったです。

秩父も、その昔は木炭やマキ、水力発電、絹織物、セメント、歌舞伎、札所などがキーワードでしたが、今は芝桜、氷柱、紅葉、祭り、アニメの聖地など魅力や特色が様変わりした、というお話もありました。「ジオパーク」も秩父の魅力のひとつであり、秩父でジオパークの視点を身に付けて、他の場所で応用する、というのも山登りの新しい楽しみ方なんだな、と納得しました。最後に、「見る・観る・診る」のお話があり、ただ漠然と「見る」のではなく(ジオパークの視点で言うと)見えない地面の下まで診る姿勢を持てば、楽しみの幅も広がると実感しました。 吉田先生は終始にこやかでユーモアたっぷりの語り口で、2時間があっという間でした。笑いに包まれた幸せな講座だったので、受講者の皆さまからは「ぜひ、パート2を!」という声が多数挙がりました。 ぜひ、検討したいです。 講師の吉田先生、ありがとうございました。

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