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「お山の教室」第21回 『サバイバル学』

開催月日:3月27日(木)13:30~15:30(開場:13:00)
受講料:500円
講師:茂木 実さん(SES山岳映画サロン代表)
場所:板橋区ハイライフプラザ(JR埼京線板橋駅から徒歩1分) 略図は返信はがきに記載します
定員:30名

主な内容

山登りを楽しむ人が増加する中で、年々増加する山岳遭難は、平成24年度の警察庁発表の遭難件数は2,465件に達し、道迷いが40%を超え、実際に発生している件数は5割増しとも推測できます。
遭難は自分へのダメージにとどまらず、家族や社会に大迷惑を掛けるだけに、ハイカーは道迷いから始まる遭難へのプロセスを真剣に考え、最悪の事態を回避する知恵を身に着けることが求められています。
今回は、遭難ギリギリの体験談から、危機に直面した時の対応について「自分の命は自分で守る」という究極のテーマで、遭難による最悪の事態の回避について考えます。

  1. 道迷いから始まる遭難への第一歩
  2. 遭難からの脱出について
  3. 遭難に関する参考ビデオの上映

レポート

山歩きの楽しみも安全に帰宅できなければ元も子もない。道迷いをせず、低体温症にも掛からない安心登山のために、ギリギリの危険を数多くご自分で体験した茂木講師から、そこで得た知恵と心掛けをいくつものケーススタディーを通して伝授していただいた。
エッセンスを要約すると、

【遭難予備軍】 ・・・ 克服しましょう!

  1. 人と一緒に山登りをすることを嫌う単独行を好む人。
  2. 登る山の知識がないままに、一人で先に行きたがる人。
  3. 自分で登山計画を立てたことのない人。
  4. 目的とする山の知識も、そのアプローチにも興味のない人。
  5. 地図を読むことが苦手な、地図アレルギーの人。
  6. 普段から道に迷うことの多い、方向音痴な人。

【道迷いからの脱皮】 ・・・ ぜひ心掛けて、習慣にしましょう!

  1. 自分の歩行能力を登山中に測定し、予め「標準時間」に対する自分の係数を定める。
  2. 歩行時は次のポイントまでの、標準時間に自分の係数を掛けた時間を目覚まし時計に設定しておけば、到着時間から道迷いを察知できる。
  3. 人により係数が違うので、グループ登山では係数別に小グループに分け、それぞれのリーダーを決める。
  4. 植生・地形・目にするピークに関心を持ち、微妙に曲がる道で特に方角を意識して歩く。
  5. 無数にある枝道に関心を持ち、特に頂上に着いたときは休憩する前に、次に向かう下降路を確認しておく。

最後に、我々にとってごく身近な山の思わぬような箇所で道迷いが多数発生している事例を、講師が埼玉県警山岳救助隊の副隊長と現地を歩きながら見聞したビデオ(さすがにSES山岳映画サロンの代表!)で分りやすく説明。また、持参いただいた低体温症を防ぐためのレスキューシートなど必携の小物のかずかずも紹介。最後に今回の出席者全員に5月20日に開催の山岳映画会DVD作品集の引換券がプレゼントされた。  

 (文責:鮫島)

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